五木寛之/日本人のこころ
- 著者: 五木 寛之
- タイトル: 日本人のこころ〈1〉
日本史を辿り、現在の日本人について考える、という本。
研究は綿密で、研究にとどまらず五木寛之自身による仮説や予想から、昔から続く日本人の姿というものを考えさせられる内容となっている。上に引用した帯の文句に相応しい凄味有り。
全六巻のシリーズになっていて、今回は一巻の紹介(というよりまだ一巻しか読んでない)。
一巻は「大阪は宗教都市である」と「京都は前衛都市である」という見出しの内容について。
一瞬「えっ?」と思うかも知れない。何故なら、大阪の人は合理的で、神や仏に頼らず生きている人が多い、京都は昔からの伝統を重んじる傾向にあり、とても「前衛都市」というイメージからかけ離れている、というのが世間一般のイメージだからである。
しかし、「日本史の最底辺に」下降するわけなので、そこには現在では忘れ去られているような京都・大阪の姿があり、実はその姿が現在にも生き続けている、という感じで現在の京都・奈良を解剖(?)していくのである。
個人的には大阪城が建つ前に栄えたという「寺内町」の話が一番楽しく読めた。寺内町とは寺の境内がそのまま町になっている、という形態の町のこと(「門前町」とはまた異なる)。
その寺内町は差別を超え、戦国の武将でさえも恐れていたというネットワークが存在していた、という興味深い事実が。
日本史が現代に活きてくる、日本史によって考え方が変わる本。内容の濃さは専門書に匹敵するが、エッセイを読んでいるのと同じ読みやすさ、という「良い本」なので、興味を持たれた方は是非。
カレー話第一弾
本日食べた「銀座黒カリー」というレトルトカレーのご紹介。価格は260円ほど(安いときは200円ほどで売っているらしい)
本を買いにイトーヨーカドーへ行ったついでに買ってきました。(そして読みたい本がなかったので本は買えませんでした)
「黒」カリーというのはどういう事かというと、パッケージ裏にちゃんと書いてあります。
「おっとしまった、玉葱を炒めすぎて仕舞ったゾ」
昭和初期、銀座の隠れた名店「金鶏亭」。そのマスタアのちょっとしたうっかりから生まれたという黒カリー」です。
ですって。
まあそんなうっかり八兵衛なマスタアに惚れて買ってきたわけです(何
パックからご飯にカレーをかけてびっくり。本当に黒いのです(当たり前ですが)。まあ黒いからそこまで変わった味かっていうとそうでもないですけど。普通に美味です。
じっくり炒めただけあってまろやかな味。黒ごまとココアが入っている事もこのまろやか感に一役買っているっぽいです。(以前食べたカレーマルシェ に似てるかも)
辛さ(さほど辛くないです)
☆☆☆★★
旨み(まろやかで良い感じ)
☆★★★★
コストパフォーマンス(まあ普通)
☆☆★★★
※上の☆による評価の基準値はわりといい加減です(ぉ
村上春樹/海辺のカフカ
- 著者: 村上 春樹
- タイトル: 海辺のカフカ (上)
- 著者: 村上 春樹
- タイトル: 海辺のカフカ (下)
「世界でいちばんタフな15歳の少年になる」と決意し、中野区にある家を出る田村カフカ少年。
9歳の時に記憶を失い、猫の気持ちを理解する能力を持つ初老の男・ナカタさん。
一見全く無関係な人々が運命に巻き込まれ、四国にある図書館を通じて繋がっていく・・・。
村上春樹の作品を読むのはこれが初めて。上に書いた紹介文では意味がわからないかもしれないが、「続きが気になる!」と思ってどんどん読んでいく感じの作品なので、こんな感じで。この面白さは読んでみないとわからないかも。
あまり話の展開は紹介できないので、取り敢えず紹介出来る事から。
まず、魅力的な登場人物。個人的に好きな登場人物は、私立図書館で働く、知的な魅力と、ある”秘密”を持った青年・大島さん。
この人と田村カフカ少年の、回りくどい表現や引用(ギリシャ神話等)だらけの会話が読んでいて非常に面白かった。 (この会話パターンが嫌いな方もいるらしい・・・わかる気はする)
また、謎の多い世界観も良い。
ただ、この作品は最初に提示した謎が綺麗さっぱり解ける、という感じではない。上巻のラストと下巻の最初で少しずつ謎が解けていき、最後は哲学的になって何となく終わる感じ。
僕は上巻のラストでかなり盛り上がっていたので、「謎が氷解する」という感じではないラストの展開は少し残念な気もした。
ノンストップで読書したい方にお勧め。時間の無い方は・・・辛いかも。(僕はテスト期間中に読んだ事を後悔しました)
日記
昨日は寝てました。カレンダーに穴を開けてしまったー・・・まあいいや。
<今日のできごと>
今日は学校の体育祭を頑張ってきました。
塩は典型的なインドア派人間なのであまり活躍しませんでしたが、一応応援は頑張る。
今日は非常に天気がよく、いわゆる「絶好の体育祭日和」というやつだったので日焼けしました。見たところ皮がばりばりになるほどの日焼けではない様子なので、さほどデメリットはなさそうですが。
<現在読んでいる本>
昨日「海辺のカフカ」を読み終わったので、現在はセレクト中。明日本屋に行こうかと思いまして。
<今日のできごと>
今日は学校の体育祭を頑張ってきました。
塩は典型的なインドア派人間なのであまり活躍しませんでしたが、一応応援は頑張る。
今日は非常に天気がよく、いわゆる「絶好の体育祭日和」というやつだったので日焼けしました。見たところ皮がばりばりになるほどの日焼けではない様子なので、さほどデメリットはなさそうですが。
<現在読んでいる本>
昨日「海辺のカフカ」を読み終わったので、現在はセレクト中。明日本屋に行こうかと思いまして。
新テーマ開拓
勢い余って新テーマを開拓してしまいました!
というか、書評ばっかだと絶対読書のペースの方が追いつかないというか何というか・・・(弱気)
プロフィールにも「カレーが大好き」などとさりげなく自己主張していたのですが、最近、かなりの頻度でカレーを食べております。レトルトカレー(レンジでチンのやつ)ですが。
しかし、レトルトだからといって侮るなかれ。レトルト食品には様々な種類が有りますが、レトルトカレーは、パックを開けて電子レンジの650Wで約1分温めるだけという簡単さであるにも関わらず、非常に美味い(多分ファミレスとかのカレーよりも美味です)のです。
というわけで、あまり味覚に自信があるわけでもないのですが、レトルトカレーのレビューやカレー専門店へ行ったときの事などを書いていこうかと思います。
ご期待あれ。
というか、書評ばっかだと絶対読書のペースの方が追いつかないというか何というか・・・(弱気)
プロフィールにも「カレーが大好き」などとさりげなく自己主張していたのですが、最近、かなりの頻度でカレーを食べております。レトルトカレー(レンジでチンのやつ)ですが。
しかし、レトルトだからといって侮るなかれ。レトルト食品には様々な種類が有りますが、レトルトカレーは、パックを開けて電子レンジの650Wで約1分温めるだけという簡単さであるにも関わらず、非常に美味い(多分ファミレスとかのカレーよりも美味です)のです。
というわけで、あまり味覚に自信があるわけでもないのですが、レトルトカレーのレビューやカレー専門店へ行ったときの事などを書いていこうかと思います。
ご期待あれ。
恩田陸/光の帝国
- 著者: 恩田 陸
- タイトル: 光の帝国―常野物語
不思議な「常野一族」をめぐる連作短編。
上に紹介した世界で織りなされる短編集だが、三人称で書かれているものから「手紙」という形式をとっているもの、太字を使っているもの等もあり、文体は様々で、話の雰囲気も様々。
統一感がないと言えるかも知れないが、変化に富んでいた方がむしろ読みやすく感じた。
この短編集で非常に残念なのは、短編一つ一つは面白いものの、肝心な「常野」という世界観についての説明が足りず、よくわからず、設定があまり生かされていない気がした事。
「何となく魅力的な世界観」というのが良いのかもしれないが、僕はもう少し「常野」の細かい設定が明らかになったら面白いのに、と感じた。
この本のあとがきに、「少々後悔している」や「次の機会に~」等、恩田陸さん(著者)自身にも少し満足のいかない点が有るようなので、続編に大期待。
少々批判的な事を書いてしまいましたが、世界観は非常に魅力的なのです。
休日は良いね。
本日は我が家で読書したり、ちょっとだけ勉強したり、まったりと過ごしておりました。
<ちょっとした発見>
「久々」、「人々」、「家々」など、漢字を二回連続で使用したい時のための「々」。
一体何者なんだろうか、と以前から思っていたのですが、漢和辞典で調べても見つからない。ATOK の「手書き文字入力」を使って発見するが、読みが出てこないし、何者かわからない。
「一体君は何なんだよ!?」と思っていたところ、ふと思いつき「記号」で変換したら出てきました・・・。漢字だと思っていたよ・・・。
記号である事はわかったが、口に出す時に何と発音するのかだけでも決めて頂きたい。
「々」について喋りたいとき、「久々とか漢字を二回続ける時使うやつ」などと言わなくても済む社会にして欲しい(意味不明)
それとも、自分が知らないだけで、既に名前があるのだろうか・・・? そして「々」に対する謎は深まったのです(何
<現在読んでいる本>
現在読んでいるのは、最近どの書店に行っても平積みでたくさん置いてある海辺のカフカ 。
文庫の裏の説明を見てもどういう話なのかわからず、非常に気になり思わず新品で買ってしまいました。(僕はブックオフ愛好者故、余程読みたい本でない限り新品の状態では購入に踏み切らないのです。)
文庫の裏の説明がよくわからない(出版社が意図的にやってるらしい)事が幸いし、今後の展開が全く予想出来ない。故に先が気になってどんどん読んでしまう。文章も上手いので非常に面白いです。
テスト期間中でなければノンストップで読んでいたものを・・・。
<ちょっとした発見>
「久々」、「人々」、「家々」など、漢字を二回連続で使用したい時のための「々」。
一体何者なんだろうか、と以前から思っていたのですが、漢和辞典で調べても見つからない。ATOK の「手書き文字入力」を使って発見するが、読みが出てこないし、何者かわからない。
「一体君は何なんだよ!?」と思っていたところ、ふと思いつき「記号」で変換したら出てきました・・・。漢字だと思っていたよ・・・。
記号である事はわかったが、口に出す時に何と発音するのかだけでも決めて頂きたい。
「々」について喋りたいとき、「久々とか漢字を二回続ける時使うやつ」などと言わなくても済む社会にして欲しい(意味不明)
それとも、自分が知らないだけで、既に名前があるのだろうか・・・? そして「々」に対する謎は深まったのです(何
<現在読んでいる本>
現在読んでいるのは、最近どの書店に行っても平積みでたくさん置いてある海辺のカフカ 。
文庫の裏の説明を見てもどういう話なのかわからず、非常に気になり思わず新品で買ってしまいました。(僕はブックオフ愛好者故、余程読みたい本でない限り新品の状態では購入に踏み切らないのです。)
文庫の裏の説明がよくわからない(出版社が意図的にやってるらしい)事が幸いし、今後の展開が全く予想出来ない。故に先が気になってどんどん読んでしまう。文章も上手いので非常に面白いです。
テスト期間中でなければノンストップで読んでいたものを・・・。
早稲田へ
古本を漁るべく、早稲田の古書街へ遊びに行きました。
BIGBOXで「古書感謝市」なるものもやっていたのでそれも見る。
あまり収穫は有りませんでしたが、屋外でやってると何か良いです。日干しになるから本にも良いんじゃないですかね(笑)
あと、カレー専門店「エチオピア」で昼食。チキンカレーを注文したのですが、非常に本格的で美味かったです。店主さんのスマイルも良かったし。
この店では辛さ調節が出来るらしく、メニューによると、
0倍が一般的な「中辛」で、1倍、2倍、3倍、4倍、5倍、、、最大70倍まで指定できます。
らしい。70倍ってどんなだよ!?
まあ小心者な僕は「0倍」にしましたけど。チキンだけに。(オチです)
BIGBOXで「古書感謝市」なるものもやっていたのでそれも見る。
あまり収穫は有りませんでしたが、屋外でやってると何か良いです。日干しになるから本にも良いんじゃないですかね(笑)
あと、カレー専門店「エチオピア」で昼食。チキンカレーを注文したのですが、非常に本格的で美味かったです。店主さんのスマイルも良かったし。
この店では辛さ調節が出来るらしく、メニューによると、
0倍が一般的な「中辛」で、1倍、2倍、3倍、4倍、5倍、、、最大70倍まで指定できます。
らしい。70倍ってどんなだよ!?
まあ小心者な僕は「0倍」にしましたけど。チキンだけに。(オチです)