海辺の読書記 -6ページ目

中国の古典

三国志or水滸伝が読みたいけど、何を読めばよいのかわからない今日この頃。今宵は僕の一見どうでもいいが深刻な問題について書きたいと思います。

まず三国志。僕は最近多いと思われる、「真・三國無双 」から入ったにわか三国志ファンなのですが、魏・呉・蜀の中では魏が好きです。
「蜀が好き」という事なら三国演義の訳本か、吉川英治のものを読めばいい。でもやはり演義派の三国志だと、曹操はただの悪者という感じで書かれるからなー。
北方三国志や興亡三国志は長いし(頑張れよって感じですが)なー。
ってな感じでして。

そして水滸伝。勢い余って津本陽の「新釈水滸伝」を買ってきたはいいのですが、どうやらこれは元々の水滸伝を途中でぶった切り、「めでたしめでたし」で終わらせている未完の作品らしい。
それじゃあやはり北方水滸伝か、と思うとこれもやたら長い(全十六巻?はきつい)。

そんな感じで、割と手軽に読めて面白い三国志or水滸伝を探す旅は続くのです。

来たー

仮面ライダー&マジレンジャー映画化

話には聞いてましたが、やはり映画化するんですねー。
多分今まで書いてませんでしたが、塩はいつまでもヒーローものを愛する心は忘れない男なので(卒業できないとも言う)、仮面ライダー&マジレンジャーは欠かさず観ているのです。

しかし仮面ライダーの方、舞台が戦国時代って・・・どんなだよ?

ARISAWA KEN/英雄よみがえる!!

著者: ARISAWA KEN
タイトル: [歴史パロディ] 英雄よみがえる!<日本編>


歴史パロディ というホームページから生まれた、歴史上の偉人を軽~くコミカルに、しかし史実に基づいて小説にした本。

世間で”偉人”と呼ばれる、格好良いがどこか親しみづらいイメージを持つ人達を、「本当は人間なんだから、格好悪いエピソードの一つや二つ持ってるんじゃないか」と疑ってみたり、毅然とした態度で苦難を乗り越えていったと思われている人達を「本当は不安で仕方がなかったけど、見栄を張っていただけなんじゃないか」と捉えるなど、歴史を面白く、親しみやすい形で書いているのが良い。

とにかく、この本のように、思わず笑ってしまう「歴史の本」というのは稀だと思う。この[日本史篇]では、文字通り日本史に出てくる源義経や織田信長などの人物を扱っているのだが、桶狭間の戦いの前に焦って「やばいよ、どうする?」なんて言っている信長を想像するだけで笑いがこみ上げてくる。

「歴史はわかりにくいし、つまらない」と思っている方は、是非この本を読んでみて下さい。歴史上の人物も同じ人間、失敗談や親しみやすいところもちゃんとあるのです。

隠し剣


以前映画館で観たのですが、DVDを借りて二回目の「隠し剣 鬼の爪」を観ました。
いやー、二度目でも十分楽しめます。地味な映画ですけど。

幕末の名も無き下級武士を描いた作品なのですが、派手な戦いが繰り広げられる訳でもなく、「ここ!」と紹介出来るような展開もなく、静かに進む映画なのですが、最近の(?)「地球滅亡の危機」みたいなスケールの大きい映画よりも、終始飽きずに観られる(単に塩の趣味だからという説が有力)。
自然の風景や方言(たぶん東北の方)などの雰囲気が絶品です。今後も「山田洋次&藤沢周平」の映画に大期待(山田監督は結構やる気、らしい)。

ところで地味な映画と言えば、「皇帝ペンギン」 がかなり観たい・・・。

平和でした。

<今日のできごと>
今日という日を赤裸々に振り返ってみますと、
9時頃:起床
12~3時頃:ダラダラとネット
3~5時頃:昼寝
5~7時頃:図書館へ(天切り松を予約)



まあ何もなかった訳です(図書館行ったけど)。

<アクセス解析>
はじめました。
これで当ブログに来て下さる方が、どんな検索ワードにひっかかっていたのかを知る事が出来る・・・らしい。
正常に動いているか否かは不明。

<現在読んでいる本>
「羊をめぐる冒険」の続編といわれる「ダンス・ダンス・ダンス」を読み始めました。またも村上春樹。
今日は何となく読書気分にならなかったため、冒頭のみです。

疲れ故にあっさりめな報告

・・・眠い。

<ここ2~3日のできごと>
修学旅行へ行ってました。京都+奈良へ。
うちの学校はかなり制限の無い感じだったので楽しかったです。トラブルも無かったですしねー。
とりあえず、土産に買った八ツ橋&お茶で一服したいです(その前に寝るけども)

浅田次郎/天切り松闇がたり(残?)

著者: 浅田 次郎
タイトル: 残侠―天切り松 闇がたり〈第2巻〉
浅田次郎の人気シリーズ「天切り松」の第二巻目。
表題作の「残俠」は、ある日目細の安吉一家のところに、清水の次郎長の子分・小政と名乗る老俠客が現れる。さて・・・という話。
二巻目ではそれぞれの話もバラエティに富み始める。

表題作をもっと詳しく紹介しようかとも思ったが、個人的に一番気に入った、「百面相の恋」というお話を紹介させて頂く。
偽帝大生にして、帝大生顔負けの知性を持つ経済犯、「百面相の常次郎」。題名の通り、この常次郎が恋をする話なのだが、これがやたらと感動する。

あらすじを簡単に説明すると、常次郎には互いに好き合う人がいながらも、自分は実は本物の帝大生ではないため、結ばれるべきではないと考え、苦悩する、という話。
本来、恋愛もの(しかも筋は結構ありがちな感じ)は苦手な僕だが、「声になる言葉は、全部嘘になってしまうような気がしてね」という常次郎の言葉に素で感動。良い。

やはり浅田次郎作品でしょうか。

今日はトラックバックステーションのお題「これをドラマ化して」を考えてみようかと思います。

何冊かあるけど、一番ドラマで観てみたいのは浅田次郎の プリズンホテル ですかねー。
「任侠団体専用」のホテルのお話なのですが、本当にその筋の方々と、普通のリゾートホテルと間違えて来ちゃった方々で色々ドタバタを繰り広げるという物語です。ギャグっぽいし結構笑えそうで良いのでは。
というか、浅田次郎作品はドラマ化出来そうなのが多いのでは。

あと、昨日書評をした羊をめぐる冒険 をちょっと映像で観てみたい。イメージが崩れそうなのは怖いけど、牧場で戯れている羊とか観たいです。

キャスティングは・・・芸能知識ゼロな僕には無理そうです。

村上春樹/羊をめぐる冒険

著者: 村上 春樹
タイトル: 羊をめぐる冒険 (上)
タイトル: 羊をめぐる冒険 (下)
「風の歌を聴け」、「1973年のピンボール」の主人公<僕>は、妻に出て行かれ、耳専門のモデルをしている女性が新しいガール・フレンドとなった。また、一緒に翻訳の仕事をしていた相棒とは、様々な原因から少しずつ溝が出来るようになる。
そんな<僕>のところへ、<鼠>からの一通の手紙が。その手紙をきっかけに、<僕>の羊をめぐる冒険が始まる。

紹介文を見ると察しがつくと思うが、今回は「展開らしい展開」というものがある。1作目、2作目の作品とはそこが異なっていると思う。
いわば、1,2作目で<僕>という人物の変遷、輪郭をはっきりさせ、3作目、3部作の締めくくりに物語りを展開させる、という感じだろうか。
1,2作目が有るからこそ、この作品のラストシーンでの感慨は非常に深いものとなり、<僕>や<鼠>、ジェイズ・バーのジェイへの愛着が増す。この構造は、読み終えた時に「やられた」と思った。

「喪失感」というテーマには変わりがなく、「1973年のピンボール」で、様々なものを失った<僕>が旅に出て何かを掴もうとするのだが、結局様々なものを失ってしまう。
ネタバレになるため具体的には書かないが、旅を終えた後には色々なものがマイナスされていて、「ゼロ」に近い状態である。

<僕>が旅をして、プラスされたものはあるのだろうか? 読み終えた後自分なりに考えてみたが、あまりプラスされたものというのはないように思う。ただ、<僕>は以前よりもプラスやマイナスを考えなくなっているのではないかと思った。
結局、人間はプラスやマイナスを考えて生きてはいけない、考えるべきではない。あくまで、無理矢理この作品を前向きに捉えるとしたら、こんな感じだろうか。そんな風にまとめつつも、プラスやマイナスを意識しながらせこせこと生きている自分がいる訳だが。

個人的な事を書くと、この作品は今まで読んだ作品の中でベストくらいに面白い作品。
しつこいけども、読むなら是非「風の歌を聴け」「1973年のピンボール」ときてこの作品をどうぞ。なんのてらいも無く「名作」と呼べる作品だと思える、はずです。

エチオピア・リベンジ

「羊をめぐる冒険」を読み終わったのでご紹介したいところですが、今日という日もあと僅かなのでやめときます。

<今日のできごと>
神保町に行ってきました。
・・・が、収穫は無し。まあ三省堂で文庫本を一冊買って帰りましたが。

そのまま帰るのも切ないので、以前ご紹介した エチオピアのお茶の水店へ。
塩は狂牛病信者なので、ビーフカレー、チキンカレー、野菜カレー、豆カレーというラインナップの中では、やはりチキンカレーをセレクトせざるを得ません。故に今回もチキンカレー。
前回は、辛さの設定を「0倍」するというあまりにも無難な状態だったので、「今回はいってやる!」と思い3倍に。(やはり無難)
しかしエチオピアさん。3倍でも十分辛いですけど??
・・・僕はどうやら修行が足りぬようです。

しかし、隣に座ってた兄さんはヒーヒー言いながら50倍食べてました。あの方はもうすぐ神の領域(70倍)に踏み込まれるようです。有り得ん。

<現在読んでいる本>
村上春樹の三部作が終わったので、今度は短編を。
でもやはり短編より長編の方が良いなーと思ったり。