この文庫がすごい | 海辺の読書記

この文庫がすごい

本屋に「この文庫がすごい」というムックのようなものが置いてあって、立ち読みしてみました。何かみんな立ち読みだけしていくのか、ヨレヨレでした。
ごめんなさい(立ち読みだけして帰った人間を代表して)。
ミステリーはさほど読まないし、恋愛小説も読まないので、「時代小説ベスト10」みたいなコーナーを見たのですが・・・

1位 宮部みゆき 「ぼんくら」

やはり凄いなー、宮部みゆき。「ミステリーを書く人」みたいなイメージがあったんだけど、最近時代小説もかなり書いてますよね。
つい先日読み終わったブレイブ・ストーリー と、時代小説の短篇集を一冊読んだだけの僕が勝手に宮部みゆきについて考察してみるのも不届き千万なのですが、宮部みゆきの作品は、時代小説を書くにしても武士じゃなくて町人の話だったり、弱者の視点から書く感動とか、痛快さみたいなものがとても良いです。「ぼんくら」はどんな話なのか知らないけど、そういうところが人気なんだろうなー。

でも何というか、宮部みゆきの時代小説って「時代小説」というより、結構現代小説に近い感覚がある気がする(ミステリー要素が強いから?)ので、「これが一番売れてる時代小説だ」と言われちゃうと微妙な心境。
時代小説的な時代小説はあまり売れないのかな・・・?

ちなみに、3位にランクインしてるあかね空 (山本一力)が読みたかったりします。