江戸時代に習おう | 海辺の読書記

江戸時代に習おう

著者: 石川 英輔
タイトル: 大江戸えねるぎー事情
あかり・水・米・魚・野菜・着物・住まい・・・・等、全23項目について、今の暮らしと江戸時代の暮らしを、「どれくらいのエネルギー消費で暮らしていたか」という観点で比較してまとめてある本。
この本を読むと、自分たちのご先祖様は、貧乏でも、発達していて「エネルギー消費の少ない」、賢い生き方をしていた事がよくわかる。

このブログは書評ブログなので、「本」という項目について少し紹介したい。
この本によると、日本人は江戸時代の頃から既に本が大好きだったらしい。しかし、当時の本は今と比べてとても高価だったため、「貸本屋」という商売が活躍した。貸本屋は、とくい先に本を貸すため、江戸を歩き回っていたという。庶民だけでなく、本が好きな大名も、新しく本を買うのではなく、貸本を読んでいたというから驚かされる。
本が随分安くなった今の時代も、ご先祖様と同じように本を大切にする心は忘れないでいたい。